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513SIOUX – CHESS NOT CHECKERS

513SIOUX - CHESS NOT CHECKERS


今、USのHIPHOPにウェスト・コースト、イースト・コースト、サウス・コーストに続くサウンドが生まれ始めていることをご存知だろうか。

発祥地はオハイオ州、イリノイ州、アイオワ州などを含む、MIDWESTにあたるエリアになるのだが、そのエリアからのHIPHOPの総称として”4番目のコースト”と言われているのだ。(MIDWEST地区は内陸なのでコーストと呼ぶには少し違和感があるが)

今回は、そんな” FOURTH COAST ”を全面に掲げるレーベル” Casual Crooks Records ”に所属するの看板ラッパー2名のうちの一人” 513SIOUX ”の『CHESS NOT CHEKERS』をレビューしたいと思う。


イントロからピアノの柔らかいコードの上を、どこかブルージーなギターが重なることで、その哀愁感に引き寄せられる。

落ち着いたラップの中に心地のいいメロディーラインのフローがトラックと絡み、薄らと西海岸にあるチルの要素を感じることができる。
しかし、本場ウェッサイほどラップを崩すこともなく、イーストに見えられるラップのキッチリ感もあるように思う。
4番目のコーストの定義らしきものは当然ないものだが、丁度両者の中間を取った、いわば「イイとこ取り」になっていく可能性はある。

個人的にこういった歌い上げるようなラップも好きではあるので、非常に今後が楽しみで、こちらも前回に引き続き注目しているレーベルの一つだ。


しかし、2022年3月現在でレーベルのYouTubeチャンネルの登録者数が2000人もいないことは何かの間違いではないかと思っている。

本物を見極める耳を持ってほしい。
そんなTIPSになるような曲をこれからもレビューしていきたいと思う。

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