父親への思いを綴った曲と言えば、般若『家族 faet. KOHH』は非常に生々しく、既に他界した父親への愛と憎悪と感謝を綴っている。
それと似て非なるこの曲は、父親への憧れや尊敬が見て取れる。
いずれも碌でもないエピソードばかりだがそこにツッコむのは無粋だろう。
非常に洗練されていているフロウはとても聴き心地が良く、何処となくFla$hBackSを思わせる。
また、短い韻の置き所が絶妙で、人となりが見えてくるようなリアルなリリックも情景を掻き立てられて素晴らしい。
「地獄があるなら悪い事したい 父ちゃんに会うにゃそれしかねえから」 このパンチライン一発で完全にやられてしまった。