だいぶ暑くなってきた5月中旬。
夏を感じさせるような多少の高揚感と気だるさが混じったこんな時期に、なんとなく耳にしたくなるのがこういう音だったりする。
ブダモンクのヨレかかりつつ、味わい深いビートが個人的に好みだ。
ボーっと何も考えず、身を委ねるのにちょうどいいサウンドだから。
BudaMunkのことを話させるとそれだけでかなり長くなってしまうのでまたの機会にするとして、今回のビートはJansport Jとの共同ビートになる。
それだけでも豪華だなと感じるのですが、今作の紹介はまだまだこれから。
コース料理なら前菜にスープが出てきた程度の序章にすぎない。
なにせこのフィーチャリング群である。
90’s R&Bを体現しブラックカルチャーのいいところを背負ってきたDevin Morrisonのスウィートな歌声に、
前回ユニットとして紹介されていた言わずと知れたJ Dillaの実の弟 “Illa J”の聴き心地のいいラップ、
さらには日本でも人気の高いDaichi Yamamotoまでもがスピットする。
やりすぎではないでしょうか?
なのにだ。なのにも関わらず、YouTubeへのリリースから1ヶ月以上経つのに未だ再生数は現在(5/19)で約3300回程度。
これは皆知らないだけだ!と感じた私はレビューへと至ったのだ。
トラック名は “Spice” 。
もしこの曲にスパイスを何も感じないのなら、確実に味覚障害と言えるだろう。
時代に急かされて生きる現代では、息抜きの質というものも大切だと考える。
そんな場面でこういった音楽も取り入れてみるのもオススメしたい。
きっとどんな香辛料より人生に効く “Spice” になるんじゃないかと思っている。