今回はここ最近、個人的に推しなラッパー Eshon Burgundyと謎のフィメールラッパー Zara Royaltyによって2021年にリリースされたアルバム “It Is What It Is” を紹介しようと思う。
非常に心地よいサウンドで気に入っており、リピートして聴いていたのだがレビューをする一曲を選ぶことが出来ずにいた。
結局アルバムとのセイムタイトルとなるスタート曲をチョイスすることにした。
Eshon Burgundyのラップは、メインストリートのヒップホップのそれとは程遠く、センチメンタルなラップがどこか幻想的なトラックに乗る曲が大半で、クリスチャンラッパーということもあって、冒頭に「ハレルヤ」と唱える曲がいくつかある。この曲もそのうちの1つ。
割とこれがスイッチが入る感覚があって個人的に好きだったりするのだ。
あー、Eshon 聴きにきたなと。
今回のこのアルバムでは Zara Royaltyとの共作名義になっており、彼女も聴きごたえがある。
どちらもシックなラップで相性が非常にいい。
Eshon Burgundy自体1stのアルバムから実に10年が経っているが、そこまで露出度は高くない。
ドラッグ、マネー、セックスではないリリックという部分では、以前に紹介をした “Abel Meri” にも通ずる社会派なポジションにいると言えるだろう。
そんなセンスがキラリと光る彼の作品にはいくつもレビュー候補としてあった。
今回 の “It Is What It Is” のアルバムを聴いて興味がある方は過去作の『Testify』や『Never Fold』などもオススメしたい。
派手なプロモーションをしなくても、本当に良い曲というのはこうやって広がっていくのだと思う。
一つ一つを真剣に積み上げていくことで、簡単に追いつけないところまで成長していく。
これって仕事や人生なども同じように感じますよね。
特別じゃない毎日も真剣に生きてみるのもいいかもしれない。
そんなことまで妄想させてくれるとは、やはり社会派だ。