2010年代初頭、アナログからデジタルに移り変わり、CDが売れなくなったと嘆かれた時代。
今のようなストリーミング配信サービスもない為、HIPHOPに限らず音楽界全体が下火だったと言える。
そんな中、突如現れた見た目もラップもサウンドも強烈な個性の化学反応。
各々のラップのクオリティがめちゃくちゃ高いのは勿論の事、アングラ特有の妖しさが良い味を出している。
怪獣映画のサントラのようなトラックから始まり、夕暮れをバックに、よく顔のわからない面々が、曲の後半で徐々に姿が明らかになってくる手法。
下からのアングルや手ブレ演出も相まって「なんかヤバそうな集団」感が引き立っている。
登場の仕方としてはこの上ないのではないだろうか。