何気なくYouTubeでクリックしたサムネ。
トレモロがかった細かく揺れる上ネタが4小節流れると16分で刻んだハイハットにアタック感の強い乾いたビートが走り出す。
さらにキレの良いシンセのサウンドも乗っかってくるとは、私の好きが詰まったようなトラックにテンションが上がる。
ここまでゴリ推ししているビートに乗るSlaineの力強い硬派でタイトなラップの虜になった。
私がよく使う、言葉の持つ ”ゴロ感” も良く、特に2バース目の冒頭あたりが特に気に入っている。
現45歳になるSlaineだが、年々ラップに渋さが増している様に感じる。
そんなSlaineは役者としてもそこそこ活躍しているそうだ。
初めて役者の仕事を受けた時は30歳にして電気なし、お湯なしの倉庫暮らしだったらしい。
そんなところからの快進撃もある種の『ヒップホップドリーム』を感じる。
人が何かを好きになるきっかけの一つに『ストーリー』というものがある。
その中でも特に惹かれる要素が “振り幅” だったりするのだ。
私がHIPHOPを好きなのもこの『成り上がりストーリー』であったり、
いわゆる『反骨精神』というもので、
成功までの振り幅が大きいとより魅力的に感じることが多い。
これは物事も同じで、例えば筋トレ。
筋トレをした後は必ず筋肉痛になる。痛いし嫌ですよね。
でも細かいことは割愛させて頂きますが、これは ”筋肉の成長タイム” だったりする。
筋肉痛がなくなった頃には前よりもパワーアップしているのだ。
そう分かっていれば痛みだって我慢できるはず。
こう考えると、
日々の生活の中で物事がうまくいかず、
心に「痛み」を感じてしまう時ってありますよね。
そんな時、これからの ”人生が成長している最中” だと思うと、少し気持ちを前向きに持てるのではないだろうか。
そんな風に日常の支えになるような『ちっこいヒップホップドリーム』は意外と周りにたくさんあるのかも知れない。